約3年前に購入しました。デスモンドの軽快でご機嫌なアルトが堪能できる、私にとってはTime Out と並ぶ、ブリューベックの名盤です。特にこの2枚組CDは、コロンビアのオリジナルLPのカタログには記載されていながら、なかなか手に入れられず長年探し求めていた、幻のステレオ音源が楽しめる点が最大の魅力です。恐らくリマスターされた音源も極めて良好で、モノラル音源とは異なり、特にデスモンドの透き通るアルトの音色が印象的です。1957年録音とは思えない新鮮さも感じます。

デイヴ・ブルーベック（Dave Brubeck 1920年12月6日〜）はアメリカ合衆国カリフォルニア州コンコード出身のウェストコースト・ジャズの代表的ピアニスト。長年のパートナーにアルト・サックス奏者のポール・デスモンドとの競演が多くある。アルバムは1951年8月のセッション8曲、1952年9月のセッション10曲、計18曲が収録されている。特にサンフランシスコ派の拠点のファンタジー・レーベルから出された事が魅力といえる。ブルーベックの回想録に「カルテットを結成した時、ホーン奏者はデスモンド以外考えられない、二人の出会いには運命的なものさえ感じる」とある。名コンビをたっぷり堪能できる好アルバムといえる。ちなみにベースのワイアット・ルーサーはエロール・ガーナーのミスティーでも名演を残している。 （青木高見）

レコードは何度か聴いた覚えがあって、その時の印象は「初期のブルーベックにしてはイイ感じ」というもの……モレロ加入前のＤＢＱにはあまり興味がない自分でも楽しめたもので。 全般的にノリがいいけど、4曲目のAll the Things You Areがいい。 ちなみに7〜11局目はオリジナルのアルバムにはない、ボーナストラックとのことだけれど、Dave Brubeck/Paul Desmond(Fantasy FCD-24727-2)に収録済の曲。