CD 輸入盤

ザンデルリング・ボックス(16CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BC0234S
組み枚数
:
16
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD

商品説明

 

総合評価

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4.5

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16
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円熟の至芸!ザンデルリングといえば、他のレビュ...

投稿日:2010/12/24 (金)

円熟の至芸!ザンデルリングといえば、他のレビューにもある通り、SKDとのブラームスがとにかく有名だが、そのブラームスが収録されていない(多分、音源がDenonおよびRCAに渡っている関係で、版権が取れないのだろう)。代わりに収録されたのがシベリウスの全集とマーラーとショスタコーヴィチという、決して聴きやすいとは言えないヘヴィーな曲目である。それらをどう聴かせているか知らしめるというところに、本BOXの意義があるように思えてならない。つまり、安易な妥協が一切通用しない作品群だからこそ、かえってザンデルリングの中庸を得た真摯なアプローチが光るのである。例えばシベリウスでは、北欧の透明感を押し出した演奏ならベルグルントを筆頭にいくらでもあるし、オケの機能美ではオーマンディのほうが上かも知れない。しかし、シンフォニックで手堅い演奏となると話は別で、やはりザンデルリングが頭一つ抜きん出ている。ショスタコーヴィチにしても、ムラヴィンスキーに代表されるような金管強調型快速路線からは一線を画し、重厚な響きを構築。殊に打楽器の小気味良さは、録音の良さも相俟ってムラヴィンスキーからは聴かれない魅力の一つだ。驚くべきはブルックナーで、往年のゲヴァントハウスの深々とした響きが余りにも美しく、後年の同オケとは比べものにならない弦の優しさや管の円やかさを宿している。録音も、1963年収録ということが信じられないくらいの豊かな音響だ。ボロディンやフランクもよいが、音像がアンバランスで、かつ重低音が腑抜けており、往年のSKDの渋い音を捉え切れていない憾みがある。同時期の録音でも、例えばKING復刻のハイパー・リマスタリング・シャルプラッテン・ベストなどではしっかりと重低音が響いていることから、恐らくは悪名高きソニック・ソリューションズ・ノー・ノイズ・システムによる音質改竄の結果だろう(宇野功芳氏は、「シャルプラッテン原盤の音はファンの宝だったが、その後のCD化によってことごとく音質が悪くなった」「KINGのリマスタリングによってLP初出時の美音が蘇った」と述べている)。最近ではedel輸入盤でもノー・ノイズ・システムを使わず、オリジナル・マスターから復刻をするようになってきているし、何点かはKINGからも復刻が出ているから、音質にこだわるのであればそれらの方をお勧めする。だが、16枚組で体系的にザンデルリングの至芸を味わえるという点においては、これ以上のセットを望めないだろう。

遊悠音詩人 さん | 埼玉県 | 不明

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まさに宝石の詰め合わせのようなBOXであ...

投稿日:2010/11/12 (金)

まさに宝石の詰め合わせのようなBOXである。 ザンデルリングというとまずブラームスを思い出すリスナーが多いと思うが、この16枚のCDにはブラームスは一枚もない。 それにしても マーラーやショスタコヴィッチのような「やんちゃ系」や、シベリウスみたいな「引籠もり系」の音楽に、中庸の美徳とも言えるザンデルリングの芸風で、どうしてこんなに感動的な演奏が可能なのか? 逆説風な言い方をしてしまえば『あたり前過ぎた表現が、これらの曲にはかえって新鮮』と表現できるかもしれない。

ヒューブーン さん | 静岡県 | 不明

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例えばその人生を総て”ゲイジュツ”に捧げ...

投稿日:2010/06/25 (金)

例えばその人生を総て”ゲイジュツ”に捧げている様な音楽もある。指揮者で言えば、バーンスタイン、ムラヴィンスキー、小林研一郎 等等… 彼らはそれぞれ個性は違えど、全身全霊で没入しているような音楽を作る(実際の私生活とはまったく関係ありません) それ等に対して、「人生あっての芸術よ!」的な音楽を作るのが、例えばこのザンデルリングであり、昭和時代のアバドだろう。 この全集から聴こえてくる音楽は「人並みに結婚して家庭&子供を作り、平凡で幸福なな生活が出来て,初めて素晴らしい音楽も作れるのですよ」と語っているみたいに、精神的な高度なバランス感覚の上に成り立った音楽であることをヒシヒシと感じる。

エーテルの風 さん | 長野県 | 不明

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